『京の民俗芸能の音と声―鉦の力―』
第3回『大念佛狂言の音と声』公演終了!
京の伝統行事・伝統芸能特別講座 講義と実演
『京の民俗芸能の音と声―鉦の力―』
第3回『大念佛狂言の音と声』―千本ゑんま堂大念佛狂言に聞く―
12月21日(日)13:30〜
京都市生涯学習総合センター(京都アスニー)にて開催いたしました。

この度、京都市文化資源保護財団が主催し、京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センターと協力して、京都市域に保存継承されている伝統文化の伝承活動について、より多くの方々にご理解いただき、文化財保護思想の啓発を図り、合わせて京都の文化・観光の振興に努めるものとして、今年度全3回にわたって講座の開催が企画されました。その第3回目講座にゑんま堂狂言は出演させていただきました。
この企画では、全ての回において京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センターの教授または准教授を講師としてお迎えし、その回ごとの伝統芸能の実演と合わせて、それぞれの芸能で使われる『鉦』の持つ役割や宗教的な意味を明らかにしていくという、興味深い内容の講義を楽しめるものでした。
第3回講座の講師は京都市立芸術大学 藤田隆則教授が担当され、「ゑんま堂狂言の音と声」を取り上げてお話されました。


ゑんま堂狂言ならではの、言葉や独特な言い回しなどをピックアップ!“オノマトペ”と題された一覧がスクリーンに映し出されました。

「じゃらじゃらしたことがありますかいな。」じゃらじゃら…、たしかに。
他にも特徴的な言葉として「これは益体(やくたい)もない。」や、「〜をするということがありますかいな。」の「ありますかいな。」など。
私たち会員にとって、すっかり馴染んでしまっているのですが、特徴的であったりするものなのだとあらためて思いました。
続いて戸田義雄顧問と嶋事務長のインタビューコーナー。ここでは、はじめにお話しされたゑんま堂狂言ならではのセリフを、実際に一部分を切り取って実演しました。

さらに続いて、音の体験となる「鉦太鼓」体験。ゑんま堂狂言のお囃子として代表的な“カンデンデン”を叩いていただきます。

お客様数名が舞台上で挑戦されました。鉦太鼓を合わせて“カンデーンデン、カンデンデン”と単純な繰り返しになるのですが、実際そこに笛も合わせて叩いてみると、リズムを取るのが意外に難しいようです。
最後は、客席のお客様はエアーで合わせて、会場全員での“カンデンデン”を叩きました!
体験後、この講座でゑんま堂狂言は『悪太郎』を上演いたしました。鉦を叩き唄うシーンが多く出て来る演目です。

酒好きで悪いことばかりしている悪太郎。寝ている間に、伯父さんが頭を剃って僧の姿にしていまいます。

自分の姿に驚きますが、修行僧になる決心をし、僧名として「ナムアミダブツ」と名付けられます。

そこへ「ナムアミダブツ」と唱えながら憎が通りがかり、2人の楽しいかけ合いが始まります。

2人の持ち芸バトル!
楽しい唄が次々に飛び出しエンディングへ。
ゑんま堂狂言らしい言葉や言い回しに気づいていただけましたでしょうか?どんどんマニアックに掘り下げてゑんま堂狂言をお楽しみください。
この公演が、2025年の締めくくりとなりました。今後も面白い企画の公演にお誘いいただけますように。
京都市文化資源保護財団の皆様、また、講師を担当してくださった藤田先生、そして、この日はあいにくの雨模様でしたが、会場まで足をお運びくださったお客様方、本当にありがとうございました。



